無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

日曜日, 10月 01, 2017

シャトーの条件

 ワインブドーの栽培がブームのようです。
最初のブームは、戦後20年頃、私が14歳の時。
 我が家でも一番大きな畑を潰して、石灰を大量に入れて棚を張って、ブドウ苗を植えました。
収穫できる頃にはブームが去って、借金と棚だけが残りました。
 2番めが、これは知らなかったのですが、今から20年位前らしい。
この時は棚は天井タイプではなく縦型のようらしく、随所に残骸が見える。
 いつの時代にも、成功者とそうでない者が居る。
そして、いままた若者相手に、栽培の魔の手が伸びている。

 ワイン用ブドウは、シャトーが作るもので、農家が作るものではないと思います。
シャトーワインの80%がブドウ作り、ブドウさえ良いものができれば、ワインなんて放っといても湧いてくる。
 シャトーの条件
1.まず土。本には40%の石灰岩質と書いてあるので、オヤジたちは石灰を買って入れた。
 そうじゃあ無いよ。40%石灰のある地質とは、昔海だったところの貝が大量に生息していた海岸線。それが隆起して、できれば珪藻積層岩でも欲しい所。
2. 西南側に山のある東向き斜面。東に開けて池または大河か水田地帯があること。
まず、朝日が一番に当たること。夏から秋にかけて、夕日が早く沈み日陰になること。
3. 朝、山から風が吹き下ろす環境を調べ、風が抜けるように畝を並べる。
4. 雨があまり降らないこと、梅雨時に高湿度にならない高冷地であること。
夏、爽やかな風が抜けること。
5. 日本の場合は、畝幅や植え付けピッチを、フランスの1.5から2倍にとって、剪定をこまめにして、蒸れないように工夫する。
6. 病原菌の防除は、野草を選んで薬を作り散布することで、無農薬化を図る。

 石灰岩が必要なわけは、病原菌が石灰により少なくなるから病気になりにくい畑と、海だった痕跡の酵素が必要とするミネラルが豊富であること。
 ボルドー液は硫酸銅と生石灰水の混合剤、硫酸銅の弱酸性がやはり病原菌を殺菌するため。これを使うと、硫酸銅は流れるが石灰が残り、醸造に不適なため硫酸で中和する必要が出てしまい、ビンテージが効かなくなり安物のワインにしか醸せない。
 ホントは、もっと重要なことあるけど、必要ないのでこの辺でやめますが、もし、若い人でワインを作りたいと思ったら、フランスに勉強に行ってからにするべき、日本でシャトーをしたかったら、勉強して調べてフランス以外の地で、修行しないと難しいと思います。

 ここまで読んでお解りのように、醸造用のブドウ作りは、勉強家でないと務まりません。
 同じように、酒米作りにも難しいものを感じています。
ワイン造りはブドウ作りが80%、日本酒作りはコメつくりが50%ここが相違点だが、コメつくり知ってる杜氏数%。酒造り知ってる農家は?ここが分かれ目なのです。