無農薬で自給自足

 今年から、無農薬農業にジャンルに、米つくりを加えます。 冬季湛水にて自然豊かな田んぼにして、ほたるの居る田んぼを創ります。   誰でもが簡単に無農薬の田んぼつくりができるよう田んぼを用意し、定期的に実習教室を計画して、自給自足の米つくりを支援します。  武石川の源流のきれいな水で米つくりをしましょう。  宮 下   和 美 

金曜日, 4月 24, 2015

あるべき国家の姿

最近の日本は、と言うか世界の「まつりごと」は、間違った方向に向いてかじを切ってしまった。

本来あるべき姿は、「信なくば民立たず。」に表されるように、「信ずる」ことなのだが、「騙す」ことに専念する為政者が多すぎるというか、カストロさんだけだ。

資本主義と自由主義とは、資本を自由に増やせる社会を目指していて、持つ者が持たざる者を「騙す」仕組みを作り上げてしまった。

「個人情報保護法」お金持ちを隠す法律なのである。
以前、「高額納税者」は、出世社会のステータスであった。
多く納税して社会に貢献して「偉い!」「僕も将来そうなりたい。」向上する社会が醸成される。

現在は、ザル法によって高額所得者あるいは企業は、結果として納税をしていない。
それが公開されると困るので、「個人情報保護法」を予め作って普及させたのである。

彼らは、実にしたたかなのである。

税法を変えるべきなのだ。もう一律10%とか20%にしたほうが、ごまかしが効かないだけ良い。
逃げ道もつくっておくべきで、納税するのが嫌なら稼がなければよいので、所得税がいちばんなのだ。

消費税も止めて、売上税に変えればソフトランディングできる。納税が嫌なら売らない選択肢がある。結果として同じことだが効果は全く違う。

其の例として、今貨幣を盛んに刷ってるようだが、金本位でない貨幣の増刷は国家の信用を落とし、困窮に向かう舵取りであるが、高額貨幣の新刷は、また意味が違ってくる。

消費を喚起する効果がある。(以前書いたので省略)


さて今度は、戦争に至るようであるが、戦争では重要なのは兵站である。
旧日本軍はコレを軽視した。輜重を軽んじる歌がある。
「輜重牛馬が兵隊ならば、ちょうちょトンボも鳥のうち」

兵站が長くなると、敗戦に向かうのは当然のこと。三国志の時代から敗戦によって逆に重視されている。

秀吉が朝鮮出兵。関東軍が大陸に進出した時。「現地調達」が輜重の重要な戦略だったのでは、最初から負け戦。

傀儡政権を樹立した時から反省なし、海路、陸路南進した時も兵站の思想が見えない。
父はノモンハン事件の生き残りだったが、この時すでに兵站の長くなったロシアに後れを取っていた。

極め付きは中東出兵、専守防衛なら兵站は短いが、共同的自衛となると、「アメリカ海軍が中東で攻撃を受けた時」なのである。アメリカがすでに防衛に失敗する事態、すなわち兵站にほつれが出てきた状態をいう。

そこに日本軍が出兵する。勢い良く出かけて行きたくても、所詮内閣合意事項では、先端のドンパチには間に合うも、兵站が続かない。

兵站は輜重兵。軽油燃料を運ぶ輜重タンカーから始まって、空母、輸送船も輜重船が途切れなく続いていること、途中に倉庫も必要。そうなると、国会決議に依る装備を持つことが前提である。

今の内閣合意の机上の論理では、たかが知れてる。

腹が座って居ないのである。

ワールドカップに勝てないので、外国の監督にお願いしている戦略のプロたちが、中東や三国志の本家に立ち向かっても、見えているものは過去の日本。

ましてや、過去の日本軍や関東軍に、明確な分析の上の正当な反省が無いのでは、何のための玉砕だったのか、死んでいった者が浮かばれない。

戦争をしたかったら、過去を分析して反省し、国会で議決して決して負けない日本軍を作るべきである。

もとより、ワタシは、『分析して反省までに留めるべきである』意見であるが。


それよりも、重要な事がある。

福島の原発の暴走を止めるために、叡智を傾けるべきである。
溶け落ちてしまった核燃料は、大気に晒されたままになって、臨界に達していることは意見をまたない。

見て見ぬふりをしていても、なにも解決できない。
オリンピックを成功させたかったら、ヒトを寄せる前に、皆で叡智とカネを集めて、対処するべきであろう。

同じくらい重要な事に、「化学物質が食品に紛れ込められている」体に害を及ぼす全ての化学物質を、食品に入らないようにするべきである。

コメ・野菜・肉・加工食品、大気にさらされている車・洗剤・化粧品などから、有害な化学物質を取り除くべきである。

病気を増やし命が削られている。経済的にもまた寿命の面からも化学物質の害を知るべきである。


そうはいっても、きょうも明日もなにも変わらない。
自衛するより他ないのであろう。

何か?してますか?  ワタシは、着々と実行に移しています。

木曜日, 4月 23, 2015

畦波板を貼る

Kさんに畦塗り機をお借りして、したあぜをかき、そこにあぜ波板を貼り巡らせ、その上に土をかぶせて畦の補強が終了しました。
今回求めたのは、370枚、今年はとりあえずここまでの予定。
しばし壮観



火曜日, 4月 14, 2015

育苗ハウスの鼠対策

ビニールハウスにおけるイネ苗の栽培では、ネズミの被害が重大な問題になっています。
ワタシが今年採用した方法は、ハウスの土の床全面に防草シートのをはること。防草シートは水が溜まるくらいしっかりしたものを選びました。
我が家は標高830mの高齢地なので、床の断熱に一枚、その上に土を薄く引きそこに電熱線を敷設して土をかけ、もう一枚の防草シートをかぶせて、その上に苗箱を置きます。
防草シートの端に1mX100mのハウス裾用にカットされた丈夫なビニールシートを用意して、防草シートの下に20cm位重ねて、残りを上向きにハウスのパイプにところどころ止めました。
このシートをハウスの内側全周に巻いて、出入り口を重ねて鼠が入れないようにしたつもりでした。
この場合、防草シートはしっかりしたものであること、重ねた部分全周には重しとして金属のバーを置きました。出入り口には、ビール箱などを置いて、またいで出入りするようにしています。
効果がありましたが、ワタシは鼠がかじらないように、床下をくぐった鼠は反対側の外に出てしまい。永久に中に入れない仕組みを考えたつもりでした。
どうもそうではなかったようです。 なぜなら、昨年のネズミの穴を塞ぎましたが、新しい穴がなく、そもそもハウスにネズミが入った形跡がないのです。
こうすることにより、苗箱を置いた夜間も昼間も、中の空気が温かく、外側に外壁との中間にある小部屋の空気は、外気の影響で冷たい。そこで中の空気はシートに添って上昇するも、そのまま上昇して外に漏れ下がることはなく、常に上層気流となって天井側から排気されます。
この空気の流れを作ることにより、ハウスの外の地下にいるネスミには、中の臭いを知らせずに済んでいるのではないか。
と、思い至りました。

この原理は、薪ストーブや暖炉の排気筒の仕組みと同じです。
間違ったアイディアでしたが、まさに「予期せぬ成功」例でした。
参考にして戴ければ、幸いです

防草シートを敷かない場合には、ハウスのサイズより1.5mから2mくらい大きなビニールシートを用意して、床全面に張ることにより、内部にポット空間を作ることが出来ます。
その場合には、シートと土の間に新聞紙などを敷いて、ビニールが破れないような工夫をすると、長持ちさせることが出来そうですね。

月曜日, 4月 06, 2015

六次産業化【解説】

昨日は「②需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築」のことを書きましたが、コレは目標なので、結果として「こうなるといい」こと、ではどうすればよいかの視点で書かないと、誰もできない。

そういうわけで、解説編です。

そりゃあ、出来るに越したことないけど、普通の農家にコレできない。

「需要における価値の創造」お客様が、銀座のマルシエで農産物を買って、新しい価値を見いだすシーン。

「うーん」ないな。

野菜作って農協に出荷している農家が、銀座に行ってなに出来る?できない。

まず、作ったもの持って、街に出る。あるいは道端で実際に売ってみる。
お客が来たら、話ししてなにを望んでいるか?どんなシーンでこの野菜を使うのか?聞いてみる。

そこで、もうひと押し

「望んでいる食べ方、生き方を質問してみる」難しいけど。

それに対して、新しい種類、新しい作り方、新しい収穫方法などを考えて、それによって

「お客様の人生を変えることが出来るか?」を探っていく。

そのことが可能になったとき、「需要における価値の創造」ができたことになる。

そして、作り手にとって、それが「新しい価値」に繋がるのか?

達成感、喜び、利益などにつながっていくことができ、継続して買っていただけるようになる。

これが 需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築 なのであろう、難しいね。


そして次なる課題は

「③需要フロンティアの拡大」

お客様をして、新しい需要を発掘し、それを拡販に持っていく。

「クー。」

国も難しいこと百姓に要求している。分かる人いるのかなあ。


まあ、あまり難しく考えないと、まず買ってくれたお方と、話するんだね、腹割って。

そうすりゃ、見えてくる問題がある。それの解決を真剣に考えて、耕作方の改良とか、品種の改良とか、なにかやってみる。

それをお客様と一緒に、あれこれ意見交換して、痒いところに手を差し伸べる感じで、面倒くさいことを進んでやっていく内に、カイゼンがなって楽にできるようになった頃に、誰もできないことができるようになって、お客様も喜んでくれるようになる。

そんなところが、需要フロンティアの拡大 に通じるのかな。

六次産業化【需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築】

価値の創造;コレをつくろう。

しかも「需要と供給を繋ぐ価値の創造」
同じものを作っているのに、価値が違うってどういうこと。

米作り、当地は信州の標高900mの寒冷地、ようやく梅が咲き始めた処。
水は、夏でも手を入れてられないほど、冷たいのが流れてくる。ここからコメを作って価値をソウゾウする。
最初は、米作りの想像からだった、「どうしたら稔らせることができるか?」
コメとは?稲とは?歴史は?何故こんなところに人が住んで、田んぼがあるのか?しかも律令時代かららしい。

むかしに戻せば?むかしのコメ作りを想像しました。
冬の山を眺めていると、けだものたちの作った道が、縦横無尽に、。
雪降ったばかりの山肌にものすごい数の線が刻まれている。
「コレダ!」
ケダモノは移動する時、食べる時、常に糞尿を振りまいてる。

「酵素だ!」

酵素を培養して、肥やしにすることで、標高900mでのむかしの稲作が蘇りました。

その為に、「7つのイマシメ」 つまり、やってはいけないことが7つの項目
「30のススメ」 30通りのカイゼンを行っています。

見事に、コシヒカリが穂を出せなかった標高をはるかに超えて、我が田では稔りを迎えることができています。
今年は、収量にも挑戦します。カイゼンは常に行っていて、すでに30を超えています。

「何も加えないで作られたコメ」には、価値を見出すことができます。

糀の破精込みがよいので、みその味わいが豊か。
コシヒカリでも酒米に使える。
酒造好適米を作れば心白が大きいので、味わい深い酒ができる。

コメ自身も、美味しい。アレルギー疾患を呼び起こさない。
玄米でも効能があるらしい。

出荷後にどこかで何かの価値を作り出している。コレを明らかにするのも、最初に工夫してコメを作った農家の仕事です。
どのようにしてコメを作ったか?
加工者がそれを知り更に活かすべく手を加える事ができることを

「需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築」というのである。

「狭義の公開なくして、産業の発展は無い」と、ワタシは思うのである。